ネコニャオ日記

かつて美人女医そして今は生活に疲れたアラフィフ女医✨内科医✨

恥さらし女医の話その①


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 知ってる?一昔前は女医さんっていうだけで珍しがられたんよ!

私はものすごいオバハンです。そして何とかつては(自称)美人女医でもありました!今やピンとこないかもしれませんが、ほんの20〜30年前には「女医」ってまだまだ希少価値?的なものが残存しておりました!

 

学生時代はあの儚い夢のバブル期!ほんまにアホやったわW

こんなこと言っても信じられへんかもしれませんが、その当時、女医さんに会いたければ私大の医学部に行けって言われてました。私大医学部女子→金持ちで頭もいい、国立医学部の女子よりも医療業界について詳しい、結婚するなら私立のお嬢様!という思考回路。あの頃は「女子大生」というのが一つのステイタスやったんよ。いい時代やったね。そして「勉強する奴はダメな奴」的な阿呆な思考回路が蔓延。今考えると本当に忸怩たる思いがしますが、全然勉強しなかったわ〜!研修医になったら勉強するのだ!とかアホなこと考えていたよ、そして本当に研修医になったらブラック企業も真っ青の恐ろしい過酷勤務が始まり、まじで勉強する暇がなかったという。。。

 

オレたちバブル入行組

オレたちバブル入行組

 

 

い最近の女医さんはみんな偉いねぇ💓 

いやすみません、要するにいかに私がアホであり続けたかという話しかしてませんね。まあシャーないけど。残念ながら深く勉強する習慣のないまま医師免許を取得し、その後も色々あって現実逃避するかのように病院に入り浸り働きまくりの日々が続きました。若い時は学会発表も随分させていただいたけれども、今にして思えばもっときちんとやり遂げられたことがたくさんあったはずなのにな、という悔しい思いが募ります。この辺の気持ちはまた後日語りますね。自分の失敗と反省を語るのは辛いことですが、これからの時代を生きる若い女医さんが万が一同じような落とし穴に落ちないよう、書いておきたいのです。特に精神的な安定を保つことは一番大切なことです。自分が幸せでなければ患者さんに最良の治療をなすことはできませんしスタッフと良い関係をきずくこともできません。これまじホントよ💓

 

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もうすぐ桜も満開🌸



 

私の人生を奪わないで!!!

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運転免許返納と自尊心の行方

先日、糖尿病の方でいきなりの低血糖発作を繰り返すという方の相談を受けました。

いわゆる「無症候性低血糖」ですね。インスリンを使用されている方でも良いコントロールが続いていれば問題ない場合が多いのですが、血糖値があまり良くない状態であったり、血糖値の上がり下がりが激しい方、自律神経障害を伴う方などに見られる現象です。

相談を受けた方は、1型糖尿病で既に何度か職場で低血糖でいきなり転倒する等事故が多い、救急車のお世話になった、そして…職業がタクシー運転手だったのです😣

これは、残念ながら道路交通法でも労働安全でもお客様の安全面からも絶対にあかんやつです…残念ながらタクシー運転は控えてもらって事務に回ることになりました。今の状態は運転免許も返納が望ましい。もし今後血糖コントロールが落ち着いて低血糖を起こさなくなり、前駆症状の自覚に回復が認められたならばまた話は変わって来るんでしょうけど…

この方、それはそれは辛いと思います。よくよく話を聞いてみたら、長い病歴にも関わらず職場に対して糖尿病についての話は一切なさっていなかたったということですし、小さい職場では労働安全の状況も厳しいですね。

 

 

NEJMの認知症と免許返納の記事にアメリカ人が激しく反応した!

さて、運転免許、、、あれ?最近どこかで聞いたよね〜と思って探したら、コレ⬇️ February 21, 2019 NEJMから 

 

”Don’t Ruin My Life — Aging and Driving in the 21st Century”

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMp1613342

 

どこに女医が出て来るんじゃい?と思いますが、記事を書いているのが老年医学で有名な Louise Aronson という女医さんです、それだけ(笑)ルイーズ先生は老年医学の第一人者でインタビューはこちらで見られます→https://www.youtube.com/watch?v=4I4gulH2UyU&t=162s

先生のが若い時「免許返納」を告げたら患者に診療拒否されてしまったという苦い経験を思い出しつつ、高齢者にとってその事実がどれほど重大な問題なのか、周囲はどう対応すればいいのかを記載してくださっています。曰く"Not driving wasn't simply not driving. It was a reduction of status opportunity. It would make everything more difficult for her for the rest of her life, from grocery shopping and working to seeing friends and maintaining her self respect." ちょっと問題がずれますが、この「診療拒否」が起こったのはおそらく今から30年は昔のはず。その当時の米国高齢女性の意識が日本のそれとは大きく違うことが想像できます。

 

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日本と全然違うアメリカの車社会

友人である40代後半のアメリカ人男性に「車ってアメリカの人にとってどんな存在なん?」て聞いてみたところ、案の定というか「車、それは生きていうということだ!人生そのものだ!」と力強いお言葉。確かにどんな都会に住んでいようとアメリカは巨大な国。車がなければ生活が成り立たないことも事実だし、大昔から「16歳で車を運転できるようになる」ということはすなわち「一人の人格として生きていられる」ということを意味するとか。ウワァ大げさ!と思うなかれ、彼は大真面目でした。そうね、真実なんやね。

 

 

さて、日本の高齢者は…そして「私」は?

最近私の周囲でも高齢者の運転についての話題がチラホラ。でも、日本の場合は高齢男性ドライバーの割合が高いですね。高齢女性で車必需品と考えているのはある程度田舎の方が多いかなぁ。アメリカに比べて女性の社会進出が 遅れていたこともあるのでしょう、女性にとっては免許問題はあまりクローズアップされてないかも。

 

私にとって「私から人生を奪わないで!」という叫びで象徴されるのは何だろう?

もしかしたら車の免許なのかもしれないし、、、いや、「やりがいのある仕事」なのかもしれない。私は家庭の事情&自身の体調不良のために常勤職場を辞してしばらく経った頃、「自分の人生を自ら捨ててしまった!」と激しく後悔しました。とは言っても未だにいやもうすでに人並みに働く体力は全然残ってないし、最先端の医療技術にもついていけない。まさにあの時「キラキラした人生」そのものを捨ててしまったのかもしれません。同じ女医さんでもずうっと第一線で活躍してバンバン実績を出している方もたくさんいらっしゃるのにね。そんなイケテナイ私が今現在どんな心境で生きているのか?またおいおい書いていきます!

そんなこんなでいろんなことを考えさせられたLouise Aronson 先生の記事、よかったら皆様も読んでみてくださいませ!

 

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NEJMの崇高な記事に(笑)女医さんの可能性を見たね!

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 NEJMに「クスッ」

皆様、医学ジャーナルには普段から親しんでいらっしゃいっますか?因みに私は全然ダメです(笑)意識低くてすみませぬ。ツイッターをはじめ昨今のネット事情の発達で医療界でも多くの方々が発信するようになりました。私はホラ(何がホラだ?)最近いろいろと事情あって休暇期間が長かったので比較的最近ネットに親しむようになったばかりです。何が驚いたって、ドクターの皆さんがゴッツイ賢いこと(爆笑)!!!

 

あまりの皆さまの意識高めTweetに食傷気味になったりちょい焦り気味になったりもしたのですが…まぁそんなことゆうても自分なりの方法で生きるしかできないし、社会への貢献も人それぞれ。自分の足元を掬われないようにひとつひとつの仕事を大切にして行こうと思うたわけですわ。当たり前のことにもなかなか気づくのが遅れる今日この頃ですわよ。

NEJMには MEDICINE AND SOCIETY https://www.nejm.org/medicine-and-society?query=main_nav_lg というエッセイ風の私でもちょいと読みやすい一連の記事があります。2019年2月28日号の TEAMWORK — PART 3 に興味深い内容を見つけました。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMms1813431

"The Not-My-Problem Problem"

めっちゃかいつまんでいうと「各スペシャリストが ”これ自分の専門ちがうし” ゆうて患者の問題点たらい回しにした結果、にっちもさっちもいかなくなってしもうた所へひとりの若き女医さん現れて丁寧に対応し、当該の専門家引っ張り出してきて問題解決した素晴らしい!」ということです。

↓↓↓

他院で胆嚢ドレイン留置された患者さんが心臓合併症で入院するも、腹痛の訴えが強く、それに対して心臓グループ→消化器グループ→放射線科→プライマリーチームとパスされるが一向に対処は進まず。ようやくひとりの女医さん(消化器科のO'Neil先生)が患者を診察し、前医の画像データを取り寄せてじっくりと問題を検討し、当該専門家と考えられる画像化治療専門(Interventional Radiology)のBrake先生に相談した結果(多忙なBrake先生に相談を受け付けてもらえるまで大変な労力を要した!)ようやくドレーンを位置調節ができて患者さんの痛みは取れ、退院に至りました。

↓↓↓

これ、連日違う科にパスされ続けてたらい回しにされてた関係で5〜6日も入院伸びてるんですよね。アメリカの入院費用考えたらゾッとします。この女医さんがやった「偉業」は何か?そう、自分の専門分野だけ見て次にパスするのではなく、丁寧に患者さんの問題を解きほぐして適切な診療科を探し当てて処置を行った、それだけ。いわゆるチームワークというやつですかね?NEJMの記事の中では心理学者まで引っ張り出して社会環境とか傍観者の理論とか小難しいこと云々言ってますけど… 

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春ですね

 

これって私の出番じゃね?的な…

 そーんな面倒くさい理論出してこんでも、こんな太鼓持ちもといコントロールセンターのようなことは我々昔から息をするようにやって来てますけどね。昨今のように細分化された専門性が追求されるようになると、内科ひとつとっても循環器呼吸器内分泌血液免疫etc.それぞれがてんでバラバラに一人の患者さんに対応してたらややこしくてしゃーないこともある。自分の専門性が何であっても「先生、このかた実は…」なーんてご相談に行くこともよくありました。

確かにそういう泥臭いこと苦手なドクターも多かったですね。だいたいにおいていわゆる「コミュ力」高めの女医さんの方が得意な分野ではないでしょうか。別に男性のお医者さんディスってるんじゃないよ、私ら普段から無駄なこともようしゃべるからねー。

つまり⇩⇩⇩

 NEJMで「素晴らしい観点を持った医師だ!」と絶賛されてるけど、これ、私のことじゃね?(てへ)ということですWWW

 

 

 こういうことは女医さんの方が得意な気がするなー(当社比較)

 以前の記事にも書きましたが、2018年にフロリダ州の研究チームが心疾患入院患者さんの予後に関して女医さん優位?を報告したり2017年には津川友介先生が女性医師の方が男性医師よりも患者の死亡率や再入院率が低いという報告をされています。

 

コミュニケーション能力は侮れない 上記は病院や診療所の外来を受診した際の印象ですが、女医のコミュニケーション能力の高さが臨床の場で有利に働くというのは米国のデータにもあるようです。 →「女性医師が診る患者は死亡率が低い」https://bit.ly/2J1qSMf こちらは津川友介先生(「原因と結果」経済学ーで有名)の報告→ →女性医師の方が、男性医師よりも患者の死亡率・再入院率が低い https://bit.ly/2hl0gqE 元論文 → https://bit.ly/2h3RVvA まあ、(外国人は知らんけど)おっさんよりおばちゃんの方が喋りは得意やわな。 患者さんとうまくコニュニケーションが取れれば治療にも有利というのは本当でしょう。

女医さん大好き? - ネコニャオ日記

 

患者さんとうまくコミュニケーションを取れるということは、患者さんと医師双方にとって利益を生むウィンウィンの関係が築きやすいのは確かだと思います。

 

 言い訳して良いわけ?

…ま、一応言い訳しておくと、いろんな人がいるからね、コミュ障の女医さんもいてはるとは思うよ。でも、素の性質なんざ仕事をする上ではあんまり関係ないかもね、しらんけど。

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おぉ!もう桜が…🌸


 

女医さん大好き?

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目次

女医さん大好き?

 東京医大入試問題をきっかけに、世間では女医の働く環境づくりだの素晴らしい論議が展開されるようになりました。でもそんなコトはいますぐ解決できることでもないし、社会が進歩するとともにきっと良い方向へ前進していくでしょう(希望的観測)

 ✳️真面目な特集が10月号の日経メディカルで読めますので興味のある方は是非ご一読を→https://nkbp.jp/2pV1yyO

 

じゃあ、実際の患者さんはどんな風に思っているのでしょうか?手前味噌で申し訳ありませんが患者としての私は基本的に女医さん大好き!です。子どもを連れて小児科皮膚科耳鼻咽喉科科眼科歯科…しょっちゅう受診しますし自分自身も婦人科その他度々お世話になります。患者として受診するときは自分の職業は名乗りません。そこで思ったこと。女医さんはこちらの目をちゃんと見て話をよく聞いてくれる!反対に男性医師だと診察時の会話が若干ちぐはぐでうまく伝わってないのか相手に聞く気がないのか質問してもテキトーな答えしかなくて第一目が合わないしモヤモヤモヤモヤ…あ、もちろん例外はありますよ!とても丁寧に対応してくださる男性医師もいらっしゃいます…でも少ないかな。

正直に言うと、男性医師はおばちゃん患者あるいは子連れの母親を舐めとんちゃうんか、ワレ💢と思いましたねー、それで、おもむろにこちらが医者だと言うことを伝えると、ころっと態度を変える…やっぱり舐めとったな💢

 

  

コミュニケーション能力は侮れない

上記は病院や診療所の外来を受診した際の印象ですが、女医のコミュニケーション能力の高さが臨床の場で有利に働くというのは米国のデータにもあるようです。 

   →「女性医師が診る患者は死亡率が低い」https://bit.ly/2J1qSMf

こちらは津川友介先生(「原因と結果」経済学ーで有名)の報告→

   →女性医師の方が、男性医師よりも患者の死亡率・再入院率が低い https://bit.ly/2hl0gqE 元論文 → https://bit.ly/2h3RVvA

 まあ、(外国人は知らんけど)おっさんよりおばちゃんの方が喋りは得意やわな。 

患者さんとうまくコニュニケーションが取れれば治療にも有利というのは本当でしょう。

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

 

 

 

コミュニケーション能力だけでやっていける世界でもない

そうはいっても、患者から情報をうまく聞きだせることだけが医師の条件ではないのは明らかです。私が「女医さん好き!」と言ったのはあくまでクリニックや病院の外来患者であった場合。これが入院患者の場合だとどうでしょう。入院ということはより深刻な状況のわけで当然重症の場合もあるし病状の急変が起こったりもします。病気は昼間だけ起こってくれるわけでもなく、夕方から様子がおかしくなることだってある。そんな時に例えば子持ちの女医さんが「保育園の迎えがあるから」「家族との時間が大切だから」と言ってサッと後のことを当直の先生に託して帰れますか?いや、勿論そういう理想的な体制が組めていればOKなんですが、そんな恵まれた病院て全国にどのくらいあるのでしょうか。現実に患者さんを担当するというのは「時間がきたからあとはお任せ〜」というわけにはいかないんです。その日一晩だけ乗り切れば次にバトンタッチできる救急外来とは違うんですよ。「患者さんが気になって家に帰って家事を済ませて戻ってきました」と言う女医さんもいたし、寝た子をおぶって夜中に舞い戻った(病棟から呼び出された)先輩もいました。みんな根性座っとりましたわ。

 

というわけで、女医さんが男性医師並みに患者さんの信頼を得て働き続けられるようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。日本の社会がもっと進歩して男性も女性も余裕を持って働けるようになればいいね。そういう社会を実現するためには、文句ばっかり言うのではなくて前向きに発言実践していくことも大切。男性も女性もみんなで努力しましょう💕

 

 

ところで、これからの時代、医師として働くには「男女関係なくものすごい努力の継続が必要」な気がします。当然といえばそれまでですが、常に勉強していなければヤヴァイ。医師免許もらって終わりではないので、次はその辺の考察を書きたいと思います。

 

 

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女医が増えると困る!ってか?

 

こんにちは!かつては自他共に認める美人女医?!でありましたが、現在は残念なオバちゃん内科医ことネコ君です。

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目次

 女医が増えるとダメな理由をざっくり言うと?

    

雑に言い切ってしまうと、女医さんが増えると医者の労働力が足らなくなります。医者って体力勝負だからね。

 

日本式の大学入試制度では、真面目にコツコツ勉強する偏差値の高い女子学生の合格率が高いとか。確かに、国立大学はさておき(例えば先日暴露された某医大のように)私立の医学部は昔から女子生徒の比率が高い傾向があります。でもそのままでは将来色々困るから合格率を抑えたりついでに浪人生取らないように調整してたとか。。。

 

医師は専門職ですから、現場では男か女かなんて関係ないんです。当直だって男女平等にしなくちゃ。因みに、当直は「寝るだけ」ではありません。(実際はいろんな種類の当直があるんだけど)夜中に診察もするし、寝れない日もある、でも、次の日は休みじゃない。普通に朝から仕事があります。ほとんどの場合は交代制勤務じゃないです。しんど〜〜〜〜い!!!

 

そんな生活、若いうちはこなせても、結婚しました妊娠しました子ども小さいです年とって体力落ちました、、、体力的に劣る「女性」は圧倒的に不利。どこかで挫折する場合が多い。そうなった場合、誰が埋め合わせをするのか?

 

女医が増えると最も忙しいであろう現場、病院勤務医の絶対数が足りなくなるんです。いわゆる医療崩壊一丁目。そんな無茶苦茶な働き方させるのが悪いと言ってしまえばそうなんですが、現場は甘くないですから。現在、ほとんどの勤務医は疲労困憊してしまっているのが現状です。

  

 

フリーランス女医は見た 医者の稼ぎ方 (光文社新書)

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 マイナー系専攻は女医の比率が高い

外科系のお医者さんって圧倒的に男性が多いですよね。昔から女医といえばマイナー系(眼科、耳鼻科、皮膚科、etc…)が多くて、内科小児科産婦人科等は忙しいから頑張りたい人が選ぶ、外科はよっぽど心に期するものないと選ばない…という傾向が続いております。

 メジャーな科目でバリバリやりたいけれども、歳をとった後のキャリアの挫折を避ける目的で最初からマイナー系(皮膚科眼科耳鼻科精神科医など)を選ぶというケースも多い。 私の友人には「最初っからしんどい科に行くつもりはさらさらなかったよ?」と言い切った精神科医も存在します。まぁ、面と向かって悪びれずにそんな事言われた時はモヤモヤしたなぁ。正論には違いないけど、初めから選択肢にないってすごいね…

 

まあ、そんなこんなで、忙しい科は女医が選ばない→医師が足りなくなる→余計忙しい→→→医療崩壊?という感じですね、ものすごくざっくり言うと。まぁそれではイカンから「働き方改革」なんだろうけど、そんな簡単にすぐ解決できる問題ではありません。 

 

 損する女医、得する女医

 前述した「モヤモヤ感」はどこから来たのか?答えは明らかで、「あ、私って損したんかな」と感じたからです。

自分の身を振り返ってみれば…

研修医の頃はボロ雑巾のように昼も夜も働き続け、殺伐とした精神状態に置かれ、遊ぶ時は壊れたかのように睡眠も忘れて看護師さんたちと共に遊び(彼女らもストレスから何かタガが外れた感じだった)その後大学で研究生活を送るも生活のために休日や夜間に診療バイトし…その後中途半端な規模の病院に就職したため当直数も外来数も多くて…

はっ   !!!(」゚д゚)」!!  いかんいかん、何を非生産的な事を書き連ねているのでしょうか。つまり何が言いたいのかといえばですね、私って損な働き方を選んだのか?と自問しているのです。では、初めから「楽な」科を選ぶ方が得な人生なの?楽って何を持ってしてそう言うの?

 

そこで問題です。もしあなたが患者だったら、「自分はこの仕事選んで損したな」と感じている医師の診療を受けたいですか?それとも、「ウンウン、得したな」と思っている医師に診てもらいたいですか?

 

なんか中途半端な文章やなー。すみません、とりあえず一旦これで挙げますが、またちゃんと続きは書きますね。

 

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医者の本音 (SB新書)

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「女医さん」のイメージ考

 

「女医」ってどんなん?

先日第一稿で「女医について思うところ」を自身の体験から熱く書き始めたのですが、はて…そう言えば、女医さんのイメージってどういうものなんでしょう?

 

華やかなイメージ?

最近ではタレントさんとして活動しておられる方も増えたし、ベストセラー本を連発して各方面に大変な影響力を持つ方もおられますので、華やかな活動ばかりが印象に残ってしまうかもしれません。でも、、、私の知る限り、女医達はごく普通に仕事をする「フツーの女性」ですよ、当たり前ですけど。というより、ワイドショーコメンテーターなどのキラキラ系有名女医様達は普通の「女医」じゃないです、お仕事の一環としてマスコミ等を通じてキャリア形成を行なっている「別枠の女医さん」です。各方面に才能豊かな方々が適材適所でスポットライト浴びておられるのです。

 

女医が教える 本当に気持ちのいいセックス

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華やかなイメージじゃなくて…

体験談を一つ。

私は現在小学校高学年の子を持つ母親なので子どもを通じた横のつながりを持っています。いわゆる「緩い関係のママ友」です。子が小さかった時から保育所一時預かり→無認可託児所→幼稚園→公立小学校、と色々な場で「お母さん」して来ましたが、一貫して自分の職業を明言していません。理由は簡単で、トラウマがあるからです。かつて子がまだ0歳児だった頃、たまたま私の職業を知った周囲のママ達の態度が豹変したのです。

どう豹変したか?…そうですね…私は地味な人間で、児童館などでママ達の集う場所では目立たない埋もれた存在でした。ところが、職業が分かった途端周囲の態度は豹変!!!名前もうろ覚えの人がまるで昔からの親友であるかのように親しげ話しかけて来たり、根掘り葉掘り個人的なことを聞いてきたり…はっきり言って気持ち悪かったです。鳴り止まない携帯メール、頻繁に誘われるランチ会、〇〇ちゃんのお家に集まって遊びましょうetc…なんなのその態度、私と仲良くしておけば何か良いことがあるとでも思ってるのかなぁ?と大変不愉快でした。

ママ達の気持ちも分からなくはないのです。子どもが病気になった時に気軽に相談したい、良い先生を紹介してもらいたい、と直接言われました。誰しも子育て中は子どもの病気で不安なこともありますものね。

 華やかなんじゃなくて「知り合いに一人いると便利」という意味で人気者だったんです。

 

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❤︎田舎のシャインマスカット❤︎奇跡のような美味しさですね(^ ^)

 

 

「知り合いに一人いると便利」以外のイメージは

さて、ママ友の間では妙な意味で人気者でしたが、その他一般社会ではどうでしょうか。昔と違って今は女性が職業を持つのは当たり前。その中でわざわざ「女医」と聞いて思い浮かべるとしたら…他の職種より給料がいい?皆から「先生」と呼ばれて地位が高い感じ?医学部に入学するのは偏差値が高かったから賢い?なんじゃそりゃ。そんないいモンじゃないんだけどなー、でも、なんとなくセレブっぽいイメージなのかな、なにせ「お医者様」なんて呼ぶ方もいるくらいです、勘違い甚だしい、いつの時代やねん( T_T)\(^-^ )

まぁ、実態とは程遠いセレブ感を醸し出す言葉なんですかねぇ。。。

 

SNSでも人気者

SNSでは女医さんの書く記事も増えました。本名を名乗る名乗らないに限らずとてもフォロアーが多いです。医療関係者でないと発信できないクオリティの高い有益な内容が分かりやすく書かれているからです。そうです、先ほど偏差値云々と書きましたが、女医さんは「(多分頭が良くてよく勉強してるから)信頼されやすい」のです。

 世の中の景気が悪いと医学部の偏差値が上がります。食いっぱぐれの心配の少ない恵まれた職業だと思われているからでしょう。加えて、人から信頼もされる。世間一般にはそういうところが妥当でしょうか。イメージ先行ってコワイなぁ…

 

そして初めの問題に戻る

イメージの良い女医さん、どうも最近は人気の高い職業のようです。女子は真面目に勉強して成績の良い人が多いので、普通に受験すると当然医学部は女子生徒の比率が高くなる、でもそれでは将来色々困る…一体誰が、どうして困るのか?先日の記事の最初の問題に戻ってしまいました。

 

次回の記事に続きます。

 

 

 

 

 

女医として考えてきたこと、未来に向けて考えていること

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少し前のニュースで某私立医大入試における女子学生の合格率が男子学生のそれよりも低く抑えられてきたらしい、というものがありました。その後賛否両論様々な意見が述べられてきたようですが、最終的には「女性医師が働きやすい環境に変えていかなければならない、つまり働き方改革であり意識改革だ」という方向でなんとなく収まってきているように思えます、前向きで素晴らしいですね。まあ世の中の常としてそんな簡単な話じゃないのは分かりきった事ではありますけどね。


 

だいたいですよ?一言で女医といっても当然のことながら色々あるわけです。資格は同じでも年齢も違えばスキルも医療への向き合い方もさまざま。みんなひとまとめにして「女性医師」と括ることは実質不可能です。それは「男性医師」を語ったとしても同じことですよね。

 

私が医師免許を取得して早四半世紀が経過しました。医療をめぐる状況がこれほど様変わりしてしまうとは若かりし当時の私は想像できませんでした。一人の女性医師としてこれまでどう働いて来たのか、「女医」ってどんな人たちなのか?今日からすこしずつ書いてみようと思います。

NEKO

 

 

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