ネコニャオ日記

かつて美人女医そして今は生活に疲れたアラフィフ女医✨内科医✨

NEJMの崇高な記事に(笑)女医さんの可能性を見たね!

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 NEJMに「クスッ」

皆様、医学ジャーナルには普段から親しんでいらっしゃいっますか?因みに私は全然ダメです(笑)意識低くてすみませぬ。ツイッターをはじめ昨今のネット事情の発達で医療界でも多くの方々が発信するようになりました。私はホラ(何がホラだ?)最近いろいろと事情あって休暇期間が長かったので比較的最近ネットに親しむようになったばかりです。何が驚いたって、ドクターの皆さんがゴッツイ賢いこと(爆笑)!!!

 

あまりの皆さまの意識高めTweetに食傷気味になったりちょい焦り気味になったりもしたのですが…まぁそんなことゆうても自分なりの方法で生きるしかできないし、社会への貢献も人それぞれ。自分の足元を掬われないようにひとつひとつの仕事を大切にして行こうと思うたわけですわ。当たり前のことにもなかなか気づくのが遅れる今日この頃ですわよ。

NEJMには MEDICINE AND SOCIETY https://www.nejm.org/medicine-and-society?query=main_nav_lg というエッセイ風の私でもちょいと読みやすい一連の記事があります。2019年2月28日号の TEAMWORK — PART 3 に興味深い内容を見つけました。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMms1813431

"The Not-My-Problem Problem"

めっちゃかいつまんでいうと「各スペシャリストが ”これ自分の専門ちがうし” ゆうて患者の問題点たらい回しにした結果、にっちもさっちもいかなくなってしもうた所へひとりの若き女医さん現れて丁寧に対応し、当該の専門家引っ張り出してきて問題解決した素晴らしい!」ということです。

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他院で胆嚢ドレイン留置された患者さんが心臓合併症で入院するも、腹痛の訴えが強く、それに対して心臓グループ→消化器グループ→放射線科→プライマリーチームとパスされるが一向に対処は進まず。ようやくひとりの女医さん(消化器科のO'Neil先生)が患者を診察し、前医の画像データを取り寄せてじっくりと問題を検討し、当該専門家と考えられる画像化治療専門(Interventional Radiology)のBrake先生に相談した結果(多忙なBrake先生に相談を受け付けてもらえるまで大変な労力を要した!)ようやくドレーンを位置調節ができて患者さんの痛みは取れ、退院に至りました。

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これ、連日違う科にパスされ続けてたらい回しにされてた関係で5〜6日も入院伸びてるんですよね。アメリカの入院費用考えたらゾッとします。この女医さんがやった「偉業」は何か?そう、自分の専門分野だけ見て次にパスするのではなく、丁寧に患者さんの問題を解きほぐして適切な診療科を探し当てて処置を行った、それだけ。いわゆるチームワークというやつですかね?NEJMの記事の中では心理学者まで引っ張り出して社会環境とか傍観者の理論とか小難しいこと云々言ってますけど… 

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春ですね

 

これって私の出番じゃね?的な…

 そーんな面倒くさい理論出してこんでも、こんな太鼓持ちもといコントロールセンターのようなことは我々昔から息をするようにやって来てますけどね。昨今のように細分化された専門性が追求されるようになると、内科ひとつとっても循環器呼吸器内分泌血液免疫etc.それぞれがてんでバラバラに一人の患者さんに対応してたらややこしくてしゃーないこともある。自分の専門性が何であっても「先生、このかた実は…」なーんてご相談に行くこともよくありました。

確かにそういう泥臭いこと苦手なドクターも多かったですね。だいたいにおいていわゆる「コミュ力」高めの女医さんの方が得意な分野ではないでしょうか。別に男性のお医者さんディスってるんじゃないよ、私ら普段から無駄なこともようしゃべるからねー。

つまり⇩⇩⇩

 NEJMで「素晴らしい観点を持った医師だ!」と絶賛されてるけど、これ、私のことじゃね?(てへ)ということですWWW

 

 

 こういうことは女医さんの方が得意な気がするなー(当社比較)

 以前の記事にも書きましたが、2018年にフロリダ州の研究チームが心疾患入院患者さんの予後に関して女医さん優位?を報告したり2017年には津川友介先生が女性医師の方が男性医師よりも患者の死亡率や再入院率が低いという報告をされています。

 

コミュニケーション能力は侮れない 上記は病院や診療所の外来を受診した際の印象ですが、女医のコミュニケーション能力の高さが臨床の場で有利に働くというのは米国のデータにもあるようです。 →「女性医師が診る患者は死亡率が低い」https://bit.ly/2J1qSMf こちらは津川友介先生(「原因と結果」経済学ーで有名)の報告→ →女性医師の方が、男性医師よりも患者の死亡率・再入院率が低い https://bit.ly/2hl0gqE 元論文 → https://bit.ly/2h3RVvA まあ、(外国人は知らんけど)おっさんよりおばちゃんの方が喋りは得意やわな。 患者さんとうまくコニュニケーションが取れれば治療にも有利というのは本当でしょう。

女医さん大好き? - ネコニャオ日記

 

患者さんとうまくコミュニケーションを取れるということは、患者さんと医師双方にとって利益を生むウィンウィンの関係が築きやすいのは確かだと思います。

 

 言い訳して良いわけ?

…ま、一応言い訳しておくと、いろんな人がいるからね、コミュ障の女医さんもいてはるとは思うよ。でも、素の性質なんざ仕事をする上ではあんまり関係ないかもね、しらんけど。

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おぉ!もう桜が…🌸